人間ドックを受けてみたいけれど、健康診断との違いや、どんな検査が含まれるのか、さらに費用はどのくらいかかるのか――そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
本記事では、人間ドックと健康診断の違い、主な検査項目、費用の相場や補助制度について解説し、清瀬市の具体的な医療機関の例もご紹介します。
本記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。最新の制度や費用は公式サイトでご確認ください。
人間ドックと健康診断の違い

人間ドックとは、生活習慣病や癌などの重大な病気を早期に発見するために行う、総合的な健康チェックです。通常の健康診断よりも検査項目が幅広く、全身を詳しく調べるのが特徴です。
健康診断と人間ドックの違いをまとめると以下のようになります。
- 健康診断:
会社員や公務員が毎年受ける基本的な健診。
身長・体重、血液検査、胸部X線など最低限の項目を実施し、必要に応じて精密検査へ誘導する役割。 - 人間ドック:
任意で受ける詳細な健診。
胃カメラや腹部エコー、心電図、腫瘍マーカーなど、より幅広く専門的な検査を組み合わせて行う。
つまり、どちらも「病気の早期発見・予防」を目的とした検査ですが、健康診断は一次的なスクリーニング(ふるい分け)、人間ドックは詳しく調べるための検査という違いがあります。
人間ドックの主な検査項目

- 基本項目
- 身体測定:身長、体重、視力、聴力など
- 循環器系:心電図、血圧など
- 呼吸器系:胸部X線
- 血液検査:血液一般、生化学
- 尿検査:尿蛋白、尿糖など
- 便検査:便潜血など
- 詳細項目
- 腹部超音波検査:各臓器の腫瘍や結石など
- 心臓超音波検査:心臓の機能異常など
- 内視鏡検査:胃がん、大腸がんなど
- 腫瘍マーカー:がんの兆候
- 胸部CT検査:肺がん、肺の異常など
- 脳部MRI検査:脳梗塞、脳腫瘍など
人間ドックの検査内容は、病院やコースによって異なりますが、「基本項目」はほとんど共通しています。これに加えて、がんや脳疾患などを詳しく調べる「詳細項目(+オプション検査)」が組み合わされるのが特徴です。
人間ドックは「必要に応じてカスタマイズできる健診」であり、自分や家族の病歴・生活習慣に合わせて検査内容を選ぶことが重要です。
たとえば、40代以降の方は胃内視鏡や大腸内視鏡、腫瘍マーカーを選ぶケースが多く、MRIや胸部CTは任意で追加されることが一般的です。
人間ドックの費用相場と補助制度
費用相場
人間ドックの費用は、選択する検査内容や医療機関によって大きく異なります。
「東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック」の公式サイトによると、人間ドックの費用相場は、日帰りコースで3万〜7万円、1泊2日コースで4万〜10万円とされています。
実際の例として、清瀬市の「きよせ旭が丘記念病院」では、日帰りコースが48,400円、1泊2日コースが79,750円でした。
補助制度
人間ドックの費用は、国民健康保険や社会保険(健康保険)によって一部助成される場合があります。
各保険の補助制度は以下の通りです。
- 国民健康保険:無職・年金受給者・自営業など
→ 清瀬市の場合、半額(上限2万円)を助成。 - 社会保険(健康保険):会社に勤める正社員など
- 全国健康保険協会:中小企業の従業員など
→ 補助制度なし。
※生活習慣予防健診のみ補助あり - 健康保険組合:大企業の従業員など
→ 保険団体により異なる。 - 共済組合:公務員など
→ 保険団体により異なる。
- 全国健康保険協会:中小企業の従業員など
清瀬市内で人間ドックが受けられる病院一覧
清瀬市内で人間ドックが受けられる病院は以下の通りです。検査項目や料金は各施設で異なるため、詳細は公式サイトをご確認ください。
なお、東京病院は新型コロナウイルスの感染拡大以降、人間ドックの募集を中止しており、現在も再開していません。