清瀬市とは?
清瀬市の基本データ

市名 | 清瀬市(東京都) |
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面積 | 10.23km2 |
総人口 | 74,596人(令和6年時点) |
市の木、花、鳥 | ケヤキ、サザンカ、オナガ |
東京都の北西部、多摩地域の端に位置する清瀬市(きよせし)は、都心から電車で約25分という好立地にありながら、約46%が緑地という自然豊かなまちです。
面積10.23km²とコンパクトで、ファミリー層や高齢者、単身者にも暮らしやすい住宅都市として人気です。
清瀬の誕生と市名の移り変わり
明治11年(1878年)、郡区町村編成法により郡・区・町・村が定めれ、神奈川県 北多摩郡が誕生しました。
このときはまだ「清瀬」の名はありませんでしたが、それから11年後の明治22年(1889年)、北多摩郡の各村が統合され、清瀬村の名がつきました。
当時はまだ神奈川県に所属していましたが、明治26年(1893年)に東京府(現・東京都)への移管が可決され、東京府 北多摩郡 清瀬村になりました。その後、改称が繰り返され、今の清瀬市になっています。
市名の移り変わり | |
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明治11年(1878年) | 神奈川県 北多摩郡が誕生 |
明治22年(1889年) | 神奈川県 北多摩郡 清瀬村が誕生 |
明治26年(1893年) | 東京府 北多摩郡 清瀬村に改称 |
昭和18年(1943年) | 東京都 北多摩郡 清瀬村に改称 |
昭和29年(1954年) | 東京都 北多摩郡 清瀬町に改称 |
昭和45年(1970年) | 東京都 清瀬市に改称 |
▼清瀬市の歴史を時系列で解説▼
【アクセス】池袋へ25分、静かかつ便利な街

清瀬駅は西武池袋線の急行停車駅で、池袋駅から最短25分という都心へのアクセスの良さが魅力。電車1本で新宿・渋谷・横浜方面へも乗り継ぎがスムーズで、通勤・通学の利便性は高評価です。
駅前にはロータリーが整備されており、清瀬駅北口・南口それぞれにバス路線が発着。東久留米市・新座市・所沢市など近隣都市への移動も快適で、車がなくても日常生活には困りません。
主要駅までの所要時間目安:
- 池袋駅:約25分(急行利用)
- 新宿駅:約35分(池袋乗換)
- 渋谷駅:約45分(池袋 or 新宿乗換)
東京都心からはやや距離がありますが、「静かな郊外」として利便性と住環境のバランスが取れたエリアです。
▼清瀬市の交通利便性▼
【住環境】自然と住宅が共存するまちづくり

清瀬市の大きな特徴は、東京都とは思えないほど、緑豊かな自然環境です。住宅街のなかにも豊かな緑が点在し、駅から徒歩数分圏内に自然が感じられるのは大きな魅力です。
代表的な自然スポットには、「柳瀬川の桜並木」や「金山緑地公園」があります。子どもの遊び場や散歩コースとして市民に親しまれており、休日はファミリー層でにぎわいます。
また、地形は西から東に緩やかに下る台地で、大きな坂が少ないため、高齢者や子育て世帯にも暮らしやすい環境です。閑静な住宅地が中心で、騒音や繁華街の喧騒とは無縁の落ち着いた空気が流れています。
気候は年間を通じて穏やかで、都心よりもやや涼しめ。自然災害のリスクも比較的低く、「安全でのびのび暮らしたい」人にフィットする街といえます。
【子育て】豊かな自然と支援制度

自然の中で育つ環境
清瀬市内には児童公園が数十ヵ所あり、柳瀬川や空堀川沿いの緑道など、身近に自然体験できる環境が整っています。
春には桜、夏はひまわり、秋は紅葉など、四季を感じられる環境は、子どもの情操教育にも好影響を与えています。
手厚い子育て支援制度
清瀬市は、保育施設や子育て支援制度が充実しています。
保育施設については、2023年の新規入園決定率が東京都および埼玉県の自治体中で第3位にランクされており、圧倒的な入園しやすさを示しています。
子育て支援制度についても、東京都と清瀬市の給付金・助成金など、金銭的負担を軽減する支援サイドも充実しています。
教育機関も充実
- 市立小学校:9校
- 市立中学校:5校
- 都立高校・私立高校:複数あり
- 大学:日本社会事業大学 ほか
学区域は比較的安定しており、過密感のない落ち着いた教育環境が整備されています。
清瀬市竹丘地域にある日本社会事業大学は、最も古い社会福祉系の大学であり、「福祉の東大」と呼ばれるほど高く評価されている大学です。
▼清瀬市の子育て経験談▼
【医療】結核療養地としての名残

清瀬市は、かつて「結核療養の町」として知られた歴史があります。
結核療養所として始まった多くの施設は、時代とともに一般病院へと姿を変え、現在も清瀬市に大規模病院として残っています。
旧名称 | 現在の名所 | 病院の性格* |
---|---|---|
清瀬病院 傷病軍人東京療養所 | 国立病院機構 東京病院 | 急性期・慢性期 ともに対応型病院 |
織本病院 | きよせ旭が丘記念病院 | 急性期・慢性期 ともに対応型病院 |
結核研究所付属療養所 | 複十字病院 | 急性期・慢性期 ともに対応型病院 |
清瀬小児結核保養所 | 小児総合医療センター | 急性期型病院 |
清瀬療養園 | 救世軍清瀬病院 | 慢性期型病院 |
上宮教会清瀬療園 | 清瀬リハビリテーション病院 | 慢性期型病院 |
ベトレヘムの園病院 | ベトレヘムの園病院 | 慢性期型病院 |
信愛病院 | 信愛病院 | 慢性期型病院 |
清瀬保養園 | 竹丘病院 | 慢性期型病院 |
▼結核療養地としての歴史▼
【買い物】平日と休日の買い物動線

清瀬市はコンパクトながら、市内外に便利な買い物スポットが揃っており、日用品から専門店まで不自由なく生活できます。
清瀬市の主な商業施設
市内に大型商業施設はないものの、食料品・日用品を購入するスーパーは揃っており、買い物に困ることはありません。
駅前には以下のようなスーパーがあり、仕事や学校終わりに立ち寄りやすいです。
- 西友 清瀬店(北口):
駅直結のスーパー。
食料品・日用品・薬・化粧品などが一通り揃っている他、100円ショップも併設されており便利です。 - オーケー 清瀬店(南口):
店内はやや狭いものの、低価格で人気のスーパーです。
市外の大型商業施設
土日・祝日など、家電などの大型製品を探したい方、1日かけてショッピングを楽しみたい方は、車や電車でアクセスしやすい以下の大型商業施設がおすすめです。
- 西武・グランエミオ・エミテラス:
所沢駅直結で非常に便利な超大型商業施設。都心以上に充実しており、丸一日買い物を楽しめます。 - ららぽーと富士見:
車で30分圏内に位置する国内最大級のららぽーと。映画館やアミューズメント施設なども充実しており、家族連れやカップルで賑わう人気スポットです。 - イトーヨーカドー 東久留米店:
車で5〜10分圏内に位置しており、食料品や日用品はもちろんのこと、衣類・子供用品・家電製品なども取り扱っています。
【治安】ファミリーや女性でも安心の街

清瀬市は住宅街が中心で、繁華街や歓楽施設が少ないため、夜間の騒音や治安の悪化といったリスクは低めです。
警視庁の犯罪マップでも、周辺市と比較しても犯罪発生件数は少なめという傾向があります。
また、市主導で登下校の安全確保や、高齢者の見守り活動にも取り組んでおり、「安心して暮らせるまち」としてのブランド価値を高めています。
- 駅前・住宅街にはLED街灯を設置
- 市内各所に防犯カメラや交番あり
- 地域の見守りパトロールも実施
▼清瀬市の治安のすべて▼
【観光】清瀬のスポット・イベント情報

清瀬10景:市民が選んだ“まちの顔”
清瀬市では、市制施行20周年を記念して、1990年に市民投票と選定委員会によって「清瀬10景」が選ばれました。
これらは、まちの風景として保存・活用すべきスポットとして清瀬市民に愛されています。
- けやき通りと郷土博物館
- 志木街道
- 東京病院の桜の園と社会事業大学付近
- 清瀬金山緑地公園
- 柳瀬川とさくら並木
- 空堀川と中里緑地保全地域
- 松山緑地保全地域
- 日枝神社・水天宮
- 中里富士塚
- 円通寺
年間イベントも充実
清瀬市は、地域の伝統行事と現代的な市民イベントがバランス良く開催されるのも特徴です。
なかでも、都内最大級のひまわり畑を有する「清瀬ひまわりフェスティバル」は、市外からも多くの人が訪れる人気イベントです。
<個人的におすすめのイベント>
▼年間スケジュールは以下をチェック▼
おわりに|清瀬市は“暮らしの選択肢”として注目の街
清瀬市は、アクセス・自然・子育て・医療・買い物・治安など、暮らしを支えるあらゆる要素の“ちょうどいい”バランスを持つ都市です。
都心への通勤圏でありながら、自然豊かでのびのび暮らせる環境。大型病院や保育施設も充実しており、家族でも単身でも、安心して生活をスタートできる街です。