清瀬市の地震対策ガイド|避難所・危険度・初動対応を解説

清瀬市について
この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク

地震速報を見るときのポイント

清瀬市が属する区域

テレビやアプリで地震速報や震度情報を確認する際、市区町村名ではなく区域名で表示されることが多いです。

地震速報や震度情報で使われる区域名は、気象庁の「緊急地震速報や震度情報で用いる区域の名称」で定められており、清瀬市は東京都多摩東部に分類されています。

都道府県区域名対象となる市区町村
東京都東京都23区新宿区、世田谷区、練馬区など
東京都東京都多摩東部清瀬市、東久留米市、府中市など
東京都東京都多摩西部八王子市、青梅市、あきる野市など
東京都伊豆大島伊豆大島町
東京都新島東京利島村、新島村
東京都神津島神津島村
東京都三宅島三宅村、御蔵島村
東京都八丈島八丈町、青ヶ島村
東京都小笠原小笠原村
埼玉県埼玉県北部熊谷市、深谷市、本庄市など
埼玉県埼玉県南部所沢市、新座市、川口市など
埼玉県埼玉県秩父秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町

近隣の市区町村

地震速報では「清瀬市」と明示されることは少なく、かわりに周辺の市区町村名が表示されることがよくあります。
そのため、「清瀬市が東京都多摩東部に属している」という広域的な理解に加えて、近隣の市区町村の名前にも注目することが大切です。

ここでは、「清瀬市と隣接する市区町村」、そして隣接市から「さらに隣にある市区町村」をご紹介します。

<清瀬市と隣接する市区町村>

  • 東京都 東久留米市
  • 東京都 東村山市
  • 埼玉県 所沢市
  • 埼玉県 新座市

<さらに隣にある市区町村>

  • 東京都:
    練馬区、西東京市、小平市、東大和市、武蔵村山市、瑞穂町
  • 埼玉県:
    入間市、川越市、狭山市、三芳町、朝霞市、志木市
清瀬市周辺の市区町村マップ
清瀬市周辺の市区町村マップ(出典:国土地理院

清瀬市の地震に関する地域危険度

東京都の地域危険度調査とは?

東京都では、首都直下地震などの大規模災害に備えるため、都内の市区町村ごとの危険性を評価した「地震に関する地域危険度測定調査」を公表しています。

この調査では、各地域における地震リスクを次の4項目で評価しています。

<地域危険度の評価項目>

  • 建物倒壊危険度:
    建物倒壊の危険性
  • 火災危険度:
    火災の発生による延焼の危険性
  • 災害時活動困難係数:
    道路等の整備状況による災害時の活動の困難さ
  • 総合危険度:
    建物倒壊危険量及び火災危険量を合算し、災害時活動困難係数を乗じて測定

清瀬市内の町丁目別の危険度

東京都の地域危険度調査では、清瀬市内も町丁目単位で個別に評価されています。

清瀬市内の各地域について、建物倒壊や火災の危険度、災害時の活動困難性を踏まえた総合的な地震リスクは、以下の通りです。

町丁目名建物倒壊危険度
(ランク)
火災危険度
(ランク)
災害時活動
困難係数
総合危険度
(ランク)
旭が丘1丁目110.191
旭が丘2丁目110.121
旭が丘3丁目110.131
旭が丘4丁目110.111
旭が丘5丁目110.171
旭が丘6丁目110.251
梅園1丁目110.121
梅園2丁目110.261
梅園3丁目120.272
上清戸1丁目110.161
上清戸2丁目110.201
下宿1丁目110.211
下宿2丁目110.351
下宿3丁目110.211
下清戸1丁目110.261
下清戸2丁目110.191
下清戸3丁目110.421
下清戸4丁目110.211
下清戸5丁目110.161
竹丘1丁目110.121
竹丘2丁目120.171
竹丘3丁目120.231
中清戸1丁目120.211
中清戸2丁目110.151
中清戸3丁目110.381
中清戸4丁目110.091
中清戸5丁目120.231
中里1丁目120.292
中里2丁目110.231
中里3丁目120.262
中里4丁目110.161
中里5丁目110.091
中里6丁目110.041
野塩1丁目110.402
野塩2丁目110.341
野塩3丁目110.281
野塩4丁目120.191
野塩5丁目120.232
松山1丁目220.152
松山2丁目220.172
松山3丁目120.201
元町1丁目120.161
元町2丁目220.202

調査では、地域ごとの危険度が1(低い)〜5(高い)の5段階でランク付けされていますが、清瀬市内の全域はランク1または2であり、都内でも比較的安全性の高い地域と評価されています。

清瀬市の避難場所

清瀬市では、大規模地震などの災害時に備え、避難所をいくつかの種類に分けて指定しています。

清瀬市内の避難場所は、清瀬市公式サイトの「清瀬市指定避難所等一覧」をご確認ください。

<避難所の種類>

  • 一時集合場所:
    災害発生時に避難場所に避難する前に、近隣の避難者が一時的に避難して様子を見る場所(公園や広場など)
  • 指定緊急避難場所:
    火災などの災害の被害が拡大して生命に危険が及ぶような場合に、避難する場所(公園や校庭など)
  • 指定避難所:
    災害によって短期間の避難生活を余儀なくされた場合に、一時的に生活する場所(建物など)
  • 福祉避難所:
    指定避難所では避難生活が困難な高齢の方や障害をお持ちの方などのうち、特別な配慮を必要とする方が避難する施設

地震発生時の行動指針と初動対応

地震は突然起こるため、発生直後の行動が身の安全を大きく左右します。
特に清瀬市のような住宅密集地では、家具の転倒やブロック塀の倒壊、火災などの二次被害にも注意が必要です。

以下では、地震発生直後からの行動を時系列で整理し、冷静な対応ができるよう指針をまとめました。

①地震が起きたら安全確保

地震が発生したら、まずは自分の身を守ることが最優先です。

  • 屋内では、テーブルや机の下に入り、頭を守る
  • 落下物や倒れてくる家具から離れる
  • 無理に火を止めようとせず、揺れが収まるのを待つ
  • 屋外では、ブロック塀や自販機、ガラスの近くを避ける

この段階では「移動しない・しゃがむ・守る」が基本姿勢です。

②揺れが収まったら二次災害防止

揺れが収まった後は、火災・ガス漏れ・建物の損壊などの二次災害に注意します。

  • ストーブやコンロの火を止める
  • ガスの元栓を閉め、においや音の異常があれば使用しない
  • 電気火災を防ぐため、避難時にはブレーカーを落とす
  • 建物や塀の倒壊・ひび割れの有無を確認する

③状況次第で避難所へ移動

清瀬市では、災害発生時の行動フローを示した「地震発生時の避難の流れ」を下図の通り公開しています。

地震発生時の避難の流れ
出典元:清瀬市公式ホームページ|清瀬市指定避難所等一覧

冷静に周囲の状況を確認し、テレビ・ラジオ・スマートフォンなどで最新の災害情報を収集しましょう。

以下のような状況に当てはまる場合は、速やかに一時集合場所への移動を検討してください。

  • 自宅が大きく損壊している場合
  • 余震などで倒壊の危険がある建物にいる場合
  • 近隣で火災・土砂災害などの二次災害の危険が迫っている場合
  • 清瀬市から避難勧告や避難指示(緊急)が発令された場合
タイトルとURLをコピーしました