【清瀬市】日枝神社と水天宮(清瀬10景)|歴史・御祭神・安産祈願・アクセスを解説

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日枝神社について

清瀬市中清戸に鎮座する日枝神社は、戦国時代に創建されたと伝えられる、地域の歴史と信仰を今に伝える神社です。

水天宮をはじめとする摂末社とともに、清瀬の人々の暮らしに深く根付いてきました。

起源と歴史

清瀬市の日枝神社は、1579年(天正7年)に中島筑後守信尚によって創建されたと伝えられており、その起源は神仏習合の時代にさかのぼります。

滋賀県の比叡山の麓にある日吉大社では、大山咋神を主祭神として祀っていました。
その後、この地に天台宗の総本山である延暦寺が創建され、守護神として大山咋神を含む日吉大社の神々(山王権現)が崇拝されました。

天台宗の教えや寺院が全国に広がるとともに、寺院の守護神を祀る山王社も各地に創建され、この流れの中で清瀬の地にも山王社が勧請されたとされています。

明治時代に入ると、神仏分離令によって神道と仏教が分けられ、山王権現の名は廃され、社名は「日枝神社」となりました。御祭神も大山咋神に統一され、現在に至っています。

御祭神と御利益

清瀬市の日枝神社には「大山咋神」と「大己貴神」の2神が祀られています。

御祭神大山咋神(おおやまくいのかみ)
御利益農業守護、醸造守護、厄除けなど
備考名前の「咋(くい)」は杭のことで、大山に杭を打つ神、すなわち大きな山の所有者の神を意味し、比叡山や松尾山の地主神とされています。
御祭神大己貴神(おおなむちのかみ)
御利益縁結び、病気平癒、交通・航海守護、商売繁昌、五穀豊穣など
備考大己貴神は、大国主(おおくにぬし)の別名で知られており、他にも数多くの別名を持ちます。
多くの妻子を持つことから縁結びの神様として有名ですが、国づくりや医療の普及など、数多くの逸話があり、御利益の多い神様です。

水天宮について

清瀬市の水天宮は、安産祈願の神社として知られ、日枝神社の境内に並んで祀られています。

とくに妊娠・出産にまつわる信仰が厚く、現在も多くの参拝者が訪れています。

起源と歴史

清瀬市の水天宮の総本宮は、福岡県久留米市にある水天宮で、1650年(慶安3年)に2代目久留米藩主・有馬忠頼によって創建されました。

清瀬市の水天宮は、この総本宮の御祭神を分霊して祀ったものです。明治時代に、村人たちが安産守護を願って創建したと伝えられていますが、正確な創建時期は明らかになっていません。

ちなみに、東京都の水天宮は、1818年(文政元年)に9代目久留米藩主・有馬頼徳が参勤交代で江戸に長期滞在する際、江戸の芝赤羽町(現在の港区三田一丁目)にあった久留米藩邸内に、総本宮の御祭神を分祀したのが始まりとされています。

御祭神と御利益

清瀬市の水天宮には「安徳天皇」と「住吉三神」の4神が祀られています。

御祭神安徳天皇(あんとくてんのう)
御利益安産、子授けなど
備考安徳天皇は、1180年(治承4年)に第81代天皇として即位しました。当時の年齢は満1歳(数え3歳)であり、歴代最年少の即位です。
即位から5年後の壇ノ浦の戦いで源氏に敗れ、満6歳で入水自殺しました。死後の安徳天皇は、水の神・安産の神として各地の神社に祀られています。
御祭神住吉三神(すみよしさんじん)
御利益海上安全、漁業守護、貿易守護など
備考住吉三神とは、底筒男神(そこつつおのかみ)、表筒男神(うわつつおのかみ)、中筒男神(なかつつおのかみ)の総称で、航海を守護する海の神です。
住吉三神は、黄泉の国から逃げ帰ったイザナギが黄泉の国の穢れを洗い清める「禊」を行った際に生まれました。

アクセス

日枝神社・水天宮は、清瀬駅から徒歩でもバスでもアクセスしやすい場所にあります。

公共交通機関での行き方に加え、車で参拝する場合の駐車場情報もあわせて紹介します。

住所〒204-0012
東京都清瀬市中清戸2丁目616−2
駐車場駐車場あり(最大100台)
バス停水天宮前(清瀬市)/西武バス

公共交通機関でのアクセス:

  • 清瀬駅北口/西武バスから清64に乗車し、水天宮(清瀬市)/西武バスで下車(2分)
  • 清瀬駅から徒歩15分

日枝神社・水天宮の景観

日枝神社・水天宮は、清瀬市中清戸にある神社で、同じ敷地内に2つの神社が並んで鎮座する珍しい配置となっています。清瀬市の歴史や景観を代表する「清瀬10景」にも選ばれています。

日枝神社・水天宮の境内マップ
境内マップ

日枝神社が先に創建され、その後、水天宮が摂末社(本殿の御祭神にゆかりのある神様を祀る小さな社)の一つとして祀られました。日枝神社の境内には、水天宮のほかにも御嶽神社、八雲神社、琴平神社、白山社が祀られています。

日枝神社の拝殿
日枝神社

摂末社のなかでも、水天宮は他の摂末社とは異なり、日枝神社と同等の扱いを受けており、専用の鳥居や参道が設けられています。
そのため、「日枝神社・水天宮」という名称でも広く知られ、公式な案内でも両神社が並び立つ形で紹介されています。

水天宮の拝殿
水天宮

御嶽神社も他の摂末社に比べて特別な扱いを受けており、専用の鳥居を有するなど、その存在感を示しています。

御嶽神社

正面から見て左側には無料の駐車場があります。横に広いタイプで、駐車に困ることはありません。

日枝神社・水天宮の駐車場
駐車場
駐車場から日枝神社・水天宮への入口
駐車場から入る鳥居
日枝神社・水天宮の車祓所
車祓所

日枝神社・水天宮の豆知識

日枝神社・水天宮には、地名の由来や伝統行事にまつわる、清瀬ならではの興味深いエピソードが残されています。

参拝とあわせて知っておきたい、地域に根付く歴史や文化を紹介します。

清戸の獅子舞(伝統行事)

清戸の獅子舞は、日枝神社・水天宮の境内で毎年行われる、五穀豊穣、厄除けの祭りです。

山の神が行列の先頭を舞いながら進み女獅子・中獅子・大獅子が太鼓をたたきながら笛の音に合わせて練り歩き、社殿の前で舞を踊ります。

日本の獅子舞は「伎楽系(西日本)」「風流系(東日本)」の2系統に大別され、清瀬市の獅子舞は1人が1匹の獅子を演じる「風流系(東日本)」に属します。

ひいらぎ伝説(地名の由来)

ひいらぎ伝説は日枝神社境内にあった大きなひいらぎの木に関する伝説で、清瀬の名に関係しています。清瀬の名は「清戸」と「柳瀬川」に由来するとされていますが、ひいらぎ伝説は「清戸」という地名に関わっています。

大昔、ヤマトタケルが東北への遠征に向かう途中、清瀬の地を通った際に大きなひいらぎの木の下でお休みになったそうです。

そのとき、なにげなく足元の土を手にとって、「清き土なり」といったそうで、これが「清戸(清土)」の由来とされています。

ヤマトタケルは、景行天皇12年出生、景行天皇41年死去とされているため、当時は日枝神社(1579年創建)はなかったと思われます。

安産祈願・お宮参り・七五三

予約方法と初穂料の目安

日枝神社・水天宮の公式ホームページによると、以下の通りです。なお、初穂料についてはホームページに記載がなかったため、一般的な初穂料を目安として記載しています。

祈祷内容や受付時間は変更される場合があるため、参拝前に現地での確認をおすすめします。

予約不要
受付時間10:00〜15:00
定休日なし
初穂料5,000円、8,000円、10,000円
備考平日は12:00〜13:00まで受付不在の場合あり

参拝時期と服装のポイント

参拝時期と服装のポイントは以下の通りです。
あくまで目安であり、家族の体調やスケジュールに合わせて柔軟に対応しましょう。

安産祈願

参拝時期安定期に入る妊娠5ヶ月目(16週〜19週頃)の戌の日に行うのが一般的とされています。
犬は多産でお産が軽いことから、日本では古くから安産信仰の象徴とされてきました。
服装厳格なルールはありませんが、Tシャツやスウェットなど、あまりにもラフな服装や派手すぎる服装は避けましょう。
最も優先すべきは妊婦さんの体調なので、お腹周りが楽で、転倒リスクの少ない靴を選びましょう。

お宮参り

参拝時期男の子は生後31~32日目、女の子は生後32~33日目が一般的な目安で、生後3ヶ月頃までに参拝するのが理想とされています。
服装<赤ちゃん>
祝着(のしめ)や手軽なベビードレスが一般的です。

<お母さん>
和装なら訪問着(準礼装)や紋付きの色無地(準礼装)、洋装ならセミフォーマル(準礼装)寄りのワンピースが一般的です。
黒留袖(正礼装)は格式が高すぎるため、着用する人は少なめです。

<お父さん>
ダークスーツ(略装)が一般的です。
ややフォーマル寄りになりますが、ブラックスーツ(略礼装)も選択肢のひとつです。
着物は最も格式が高い装いですが、近年は着用する人は少なめです。

七五三

参拝時期お祝い歳を迎えた年の10月〜12月頃に行うのが一般的です。なかでも11月15日は、昔から七五三の定番の日とされています。
服装七五三もお宮参りと考え方は共通していますが、子どもの服装がより華やかになる分、親の服装も華やかさを少し足したり、ややフォーマル寄りにしても問題ありません。

<子ども>
被布着物が最も一般的ですが、フォーマルな洋装(ワンピースやジャケット+パンツ)を選ぶ家庭も多く、選択肢のひとつです。

<お母さん>
和装なら訪問着(準礼装)や紋付きの色無地(準礼装)、洋装ならセミフォーマル(準礼装)寄りのワンピースが一般的です。
黒留袖(正礼装)は格式が高すぎるため、着用する人は少なめです。

<お父さん>
ダークスーツ(略装)が一般的です。
ややフォーマル寄りになりますが、ブラックスーツ(略礼装)も選択肢のひとつです。
着物は最も格式が高い装いですが、近年は着用する人は少なめです。

日枝神社・水天宮の御朱印対応

日枝神社・水天宮では、授与所で直書きの御朱印(初穂料500円)、社務所で御朱印張(初穂料1,000円)をいただけます。

神社まわりが趣味の方は、オリジナルの御朱印帳を用意するのもおすすめです。

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