地震速報を見るときのポイント
清瀬市が属する区域
テレビやアプリで地震速報や震度情報を確認する際、市区町村名ではなく区域名で表示されることが多いです。
地震速報や震度情報で使われる区域名は、気象庁の「緊急地震速報や震度情報で用いる区域の名称」で定められており、清瀬市は東京都多摩東部に分類されています。
都道府県 | 区域名 | 対象となる市区町村 |
---|---|---|
東京都 | 東京都23区 | 新宿区、世田谷区、練馬区など |
東京都 | 東京都多摩東部 | 清瀬市、東久留米市、府中市など |
東京都 | 東京都多摩西部 | 八王子市、青梅市、あきる野市など |
東京都 | 伊豆大島 | 伊豆大島町 |
東京都 | 新島 | 東京利島村、新島村 |
東京都 | 神津島 | 神津島村 |
東京都 | 三宅島 | 三宅村、御蔵島村 |
東京都 | 八丈島 | 八丈町、青ヶ島村 |
東京都 | 小笠原 | 小笠原村 |
埼玉県 | 埼玉県北部 | 熊谷市、深谷市、本庄市など |
埼玉県 | 埼玉県南部 | 所沢市、新座市、川口市など |
埼玉県 | 埼玉県秩父 | 秩父市、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町 |
近隣の市区町村
地震速報では「清瀬市」と明示されることは少なく、かわりに周辺の市区町村名が表示されることがよくあります。
そのため、「清瀬市が東京都多摩東部に属している」という広域的な理解に加えて、近隣の市区町村の名前にも注目することが大切です。
ここでは、「清瀬市と隣接する市区町村」、そして隣接市から「さらに隣にある市区町村」をご紹介します。
<清瀬市と隣接する市区町村>
- 東京都 東久留米市
- 東京都 東村山市
- 埼玉県 所沢市
- 埼玉県 新座市
<さらに隣にある市区町村>
- 東京都:
練馬区、西東京市、小平市、東大和市、武蔵村山市、瑞穂町 - 埼玉県:
入間市、川越市、狭山市、三芳町、朝霞市、志木市

清瀬市の地震に関する地域危険度
東京都の地域危険度調査とは?
東京都では、首都直下地震などの大規模災害に備えるため、都内の市区町村ごとの危険性を評価した「地震に関する地域危険度測定調査」を公表しています。
この調査では、各地域における地震リスクを次の4項目で評価しています。
<地域危険度の評価項目>
- 建物倒壊危険度:
建物倒壊の危険性 - 火災危険度:
火災の発生による延焼の危険性 - 災害時活動困難係数:
道路等の整備状況による災害時の活動の困難さ - 総合危険度:
建物倒壊危険量及び火災危険量を合算し、災害時活動困難係数を乗じて測定
清瀬市内の町丁目別の危険度
東京都の地域危険度調査では、清瀬市内も町丁目単位で個別に評価されています。
清瀬市内の各地域について、建物倒壊や火災の危険度、災害時の活動困難性を踏まえた総合的な地震リスクは、以下の通りです。
町丁目名 | 建物倒壊危険度 (ランク) | 火災危険度 (ランク) | 災害時活動 困難係数 | 総合危険度 (ランク) |
---|---|---|---|---|
旭が丘1丁目 | 1 | 1 | 0.19 | 1 |
旭が丘2丁目 | 1 | 1 | 0.12 | 1 |
旭が丘3丁目 | 1 | 1 | 0.13 | 1 |
旭が丘4丁目 | 1 | 1 | 0.11 | 1 |
旭が丘5丁目 | 1 | 1 | 0.17 | 1 |
旭が丘6丁目 | 1 | 1 | 0.25 | 1 |
梅園1丁目 | 1 | 1 | 0.12 | 1 |
梅園2丁目 | 1 | 1 | 0.26 | 1 |
梅園3丁目 | 1 | 2 | 0.27 | 2 |
上清戸1丁目 | 1 | 1 | 0.16 | 1 |
上清戸2丁目 | 1 | 1 | 0.20 | 1 |
下宿1丁目 | 1 | 1 | 0.21 | 1 |
下宿2丁目 | 1 | 1 | 0.35 | 1 |
下宿3丁目 | 1 | 1 | 0.21 | 1 |
下清戸1丁目 | 1 | 1 | 0.26 | 1 |
下清戸2丁目 | 1 | 1 | 0.19 | 1 |
下清戸3丁目 | 1 | 1 | 0.42 | 1 |
下清戸4丁目 | 1 | 1 | 0.21 | 1 |
下清戸5丁目 | 1 | 1 | 0.16 | 1 |
竹丘1丁目 | 1 | 1 | 0.12 | 1 |
竹丘2丁目 | 1 | 2 | 0.17 | 1 |
竹丘3丁目 | 1 | 2 | 0.23 | 1 |
中清戸1丁目 | 1 | 2 | 0.21 | 1 |
中清戸2丁目 | 1 | 1 | 0.15 | 1 |
中清戸3丁目 | 1 | 1 | 0.38 | 1 |
中清戸4丁目 | 1 | 1 | 0.09 | 1 |
中清戸5丁目 | 1 | 2 | 0.23 | 1 |
中里1丁目 | 1 | 2 | 0.29 | 2 |
中里2丁目 | 1 | 1 | 0.23 | 1 |
中里3丁目 | 1 | 2 | 0.26 | 2 |
中里4丁目 | 1 | 1 | 0.16 | 1 |
中里5丁目 | 1 | 1 | 0.09 | 1 |
中里6丁目 | 1 | 1 | 0.04 | 1 |
野塩1丁目 | 1 | 1 | 0.40 | 2 |
野塩2丁目 | 1 | 1 | 0.34 | 1 |
野塩3丁目 | 1 | 1 | 0.28 | 1 |
野塩4丁目 | 1 | 2 | 0.19 | 1 |
野塩5丁目 | 1 | 2 | 0.23 | 2 |
松山1丁目 | 2 | 2 | 0.15 | 2 |
松山2丁目 | 2 | 2 | 0.17 | 2 |
松山3丁目 | 1 | 2 | 0.20 | 1 |
元町1丁目 | 1 | 2 | 0.16 | 1 |
元町2丁目 | 2 | 2 | 0.20 | 2 |
調査では、地域ごとの危険度が1(低い)〜5(高い)の5段階でランク付けされていますが、清瀬市内の全域はランク1または2であり、都内でも比較的安全性の高い地域と評価されています。
清瀬市の避難場所
清瀬市では、大規模地震などの災害時に備え、避難所をいくつかの種類に分けて指定しています。
清瀬市内の避難場所は、清瀬市公式サイトの「清瀬市指定避難所等一覧」をご確認ください。
<避難所の種類>
- 一時集合場所:
災害発生時に避難場所に避難する前に、近隣の避難者が一時的に避難して様子を見る場所(公園や広場など) - 指定緊急避難場所:
火災などの災害の被害が拡大して生命に危険が及ぶような場合に、避難する場所(公園や校庭など) - 指定避難所:
災害によって短期間の避難生活を余儀なくされた場合に、一時的に生活する場所(建物など) - 福祉避難所:
指定避難所では避難生活が困難な高齢の方や障害をお持ちの方などのうち、特別な配慮を必要とする方が避難する施設
地震発生時の行動指針と初動対応
地震は突然起こるため、発生直後の行動が身の安全を大きく左右します。
特に清瀬市のような住宅密集地では、家具の転倒やブロック塀の倒壊、火災などの二次被害にも注意が必要です。
以下では、地震発生直後からの行動を時系列で整理し、冷静な対応ができるよう指針をまとめました。
①地震が起きたら安全確保
地震が発生したら、まずは自分の身を守ることが最優先です。
- 屋内では、テーブルや机の下に入り、頭を守る
- 落下物や倒れてくる家具から離れる
- 無理に火を止めようとせず、揺れが収まるのを待つ
- 屋外では、ブロック塀や自販機、ガラスの近くを避ける
この段階では「移動しない・しゃがむ・守る」が基本姿勢です。
②揺れが収まったら二次災害防止
揺れが収まった後は、火災・ガス漏れ・建物の損壊などの二次災害に注意します。
- ストーブやコンロの火を止める
- ガスの元栓を閉め、においや音の異常があれば使用しない
- 電気火災を防ぐため、避難時にはブレーカーを落とす
- 建物や塀の倒壊・ひび割れの有無を確認する
③状況次第で避難所へ移動
清瀬市では、災害発生時の行動フローを示した「地震発生時の避難の流れ」を下図の通り公開しています。

冷静に周囲の状況を確認し、テレビ・ラジオ・スマートフォンなどで最新の災害情報を収集しましょう。
以下のような状況に当てはまる場合は、速やかに一時集合場所への移動を検討してください。
- 自宅が大きく損壊している場合
- 余震などで倒壊の危険がある建物にいる場合
- 近隣で火災・土砂災害などの二次災害の危険が迫っている場合
- 清瀬市から避難勧告や避難指示(緊急)が発令された場合