保育園探しの指標となる「待機児童」と「隠れ待機児童」の違いを解説。
さらにデータをもとに、清瀬市の保育ニーズや新規入園決定率を近隣自治体と比較して実態を紐解きます。
「待機児童」と「隠れ待機児童」の違い
待機児童は、「保育の必要性があると認定され、認可保育園を申し込んだが入園できていない児童」のうち、国の定める除外要件に当たらない者を指します。
一方、隠れ待機児童には明確な定義はありませんが、以下のような「認可保育園に入園できていないが、国の基準では待機児童から除外された児童」を指すのが一般的です。
- 特定の保育園のみ希望している者
希望する園に入れず保留になった者や、内定した園が遠すぎて辞退した者など。「特定の園のみを希望している」として、通常の待機児童にカウントされない。 - 育児休業中の者
希望する保育園に入れなかったため、会社の育児休業を延長した者。「育休を延長して家庭で保育可能」として、通常の待機児童にカウントされない。 - 認可保育園以外に通っている者
認可保育園に入園できなかったため、認可外保育園や企業主導型保育などを利用している者。「他で保育されている」として、通常の待機児童にカウントされない。
清瀬市の保育ニーズ(近隣市と比較)
保育所の申込者数の推移
| 清瀬市 | 東久留米市 | 東村山市 | 所沢市 | 新座市 | 東京都 | 埼玉県 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018 | 1,458 | 2,334 | 2,774 | 5,815 | 3,214 | 293,710 | 126,582 |
| 2019 | 1,505 | 2,498 | 3,016 | 5,896 | 3,302 | 309,169 | 132,292 |
| 2020 | 1,451 | 2,552 | 3,084 | 5,847 | 3,333 | 320,665 | 135,733 |
| 2021 | 1,417 | 2,546 | 3,062 | 5,900 | 3,314 | 321,700 | 136,463 |
| 2022 | 1,424 | 2,588 | 3,181 | 5,866 | 3,276 | 320,362 | 138,460 |
| 2023 | 1,432 | 2,692 | 3,203 | 6,037 | 3,273 | 320,740 | 141,613 |
| 2024 | 1,458 | 2,744 | 3,219 | 6,169 | 3,425 | 322,578 | 143,485 |
| 2025 | 1,506 | 2,633 | 3,198 | 6,149 | 3,386 | 320,062 | 144,345 |
清瀬市の保育園申込者数は、2018年の1,458人から2025年には1,506人へと推移しており、少子化の中でも保育ニーズは一貫して高い水準(横ばい〜微増)を保っています。
近隣の東久留米市や東村山市でも同様に申込数は維持されており、地域全体で共働き世帯が増加していることが窺えます。
待機・隠れ待機児童数の推移
※括弧内は隠れ待機児童数
| 清瀬市 | 東久留米市 | 東村山市 | 所沢市 | 新座市 | 東京都 | 埼玉県 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018 | 44 (20) | 38 (69) | 5 (143) | 19 (216) | 77 (70) | 5,414 | 1,552 |
| 2019 | 28 (20) | 28 (90) | 91 (187) | 14 (241) | 68 (64) | 3,690 | 1,208 |
| 2020 | 19 (13) | 24 (93) | 58 (228) | 2 (246) | 49 (91) | 2,343 | 1,083 |
| 2021 | 8 (30) | 15 (74) | 39 (154) | 3 (256) | 29 (66) | 969 | 388 |
| 2022 | 4 (29) | 7 (98) | 7 (191) | 33 (272) | 5 (80) | 300 | 296 |
| 2023 | 6 (33) | 0 (129) | 22 (175) | 53 (353) | 5 (60) | 286 | 347 |
| 2024 | 9 (49) | 0 (195) | 18 (224) | 6 (374) | 8 (87) | 361 | 248 |
| 2025 | 19 (37) | 0 (140) | 7 (186) | 1 (379) | 22 (121) | 339 | 208 |
注目すべきは「隠れ待機児童(カッコ内の数値)」の少なさです。
隣接する東久留米市や東村山市、所沢市では、公表上の待機児童数がゼロや一桁であっても、希望の園に入れず育休延長などを余儀なくされた「隠れ待機児童」が100人〜300人規模で存在しています。
対する清瀬市は、2025年時点で待機児童19人・隠れ待機児童37人となっており、「表に出てこない保留児童」の割合が近隣市に比べて著しく低いのが特徴です。希望する園に入園できる確率が比較的高い環境と言えます。
保育園の実態がわかる「新規入園決定率」
「新規入園決定率」とは、新規で保育園に申し込んだ人のうち、実際にどこかの園に入園できた人の割合を示した数値です。公式の待機児童数以上に「保活のリアルな難易度」を如実に表します。
※「100都市保育力充実度チェック」の掲載自治体中の順位
| 清瀬市 | 東久留米市 | 東村山市 | 所沢市 | 新座市 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 95.5% 全国:不明 都内:3位 | 88.2% | 70.2% | データなし | 73.9% |
| 2024 | 90.2% 全国:6位 都内:4位 | 71.0% | 70.7% | 76.8% | 73.3% |
| 2025 | 75.5% 全国:59位 都内:35位 | 72.7% | 70.2% | 77.9% | 67.9% |
清瀬市は、2023年、2024年と90%を超える高い決定率を記録しており、全国や都内でもトップクラスに入りやすい自治体です。
2025年は決定率は75.5%へと急落していますが、前章の通り、保育園の申込者数が急増(+約50人)し、受入枠が急速に圧迫されたことが原因です。
待機児童数の増加に対応するため、清瀬市では「余裕活用型の一時保育」など、最大限のサポートをしています。
ちなみに、周辺の他自治体(東久留米市・東村山市・所沢市・新座市)は2024年から2025年にかけて揃って申込者数が減少しています。

